生産管理部

西尾 優

2007年入社 現代中国学部卒

※部署名や役職名などは、取材当時のものです。

生産管理部

西尾 優

2007年入社 現代中国学部卒

※部署名や役職名などは、取材当時のものです。

中国の仲間とともに闘った、
怒涛の2週間。

大学では中国語を専攻。地元の愛知県内でグローバル展開をしている企業という観点から自動車の主要部品サプライヤーに興味を持ち、アイシン精機に入社。アドヴィックスに配属されて4年目に中国・天津工場に生産管理部長として赴任。大きな成長の機会を得て帰国した。

Section.01

1年目から、プロジェクトの旗振り役を任される。

配属は生産管理部。1年目から、中国市場向けの新製品の全体指揮を任されました。新型車に搭載されるブレーキの生産プロジェクトを例に挙げると、まずは自動車の立ち上げ計画に沿って当社の全体スケジュールが作成されます。この時、営業や設計、生産などのさまざまな部署を俯瞰し、どの部署がいつまでに何をすべきかという計画を立てるのが私の仕事です。しかし、実際には計画通りに進むことは稀で、取引先の設計変更や突発的な事案で計画の変更を余儀なくされることはよくあります。

そんな時、関連するすべての部署や取引先と連絡をとり、新製品のプロジェクトがスムーズに進むように先導します。進捗管理が「プロジェクトの旗振り役」と呼ばれる所以です。ここでプロジェクトのマネジメントを学び、入社4年目には中国の天津工場に赴任。工場の生産管理責任者として、新製品進捗管理/量産管理/物流など、工場生産管理のすべてを経験させてもらいました。日本とは違う環境で、しかも約130名の年上のローカルスタッフをまとめるのはとても大変でしたが、ここで経験させてもらったすべてが、その後の私のキャリアにおける大きな自信につながっています。

Section.02

工場の危機を救うため、再び中国へ。

2017年のこと。ある朝、副社長に「今から中国に行ってほしい」と言われました。すぐに自宅に戻って準備し、その日のうちに現地工場の会議に参加しました。近年、中国でも環境規制が厳しくなっており、PM2.5の飛散が多い日の昼間、製造業メーカーに中国政府からの操業規制が入ってしまいました。その影響で工場への部品供給が滞り、この状況が続くとカーメーカーの生産ラインを止めるという大事故につながります。そこで、過去に天津工場の生産管理責任者をしていた私が駆り出されることになったのでした。

現地ではまず中国政府の規制内容を整理し、その条件で部品を確保する方法を全員で考えました。サプライヤーに夜間に稼働してもらうなら、どの車種のどの部品を優先するか。操業規制のない地区で代替生産をするなら、品質評価やデリバリーの仕組みをどう整備するか。加えて、今後に備えて在庫量の調整や同じ仕様の部品がどこにあるかを調査するなど、あらゆるケースを想定して対策を練りました。2週間にわたる対応で、納入が再開。現地スタッフからはもちろん、帰国後に副社長からも「ありがとう」と言ってもらい、出張した甲斐がありました。

Section.03

高い志を持つ仲間と、アドヴィックスをより良い会社へ。

中国の事例もそうですが、私たちの仕事は一人でできるものではありません。ただ仲良くするのではなく、しっかり目標を設定して、やるべきことを指摘し合う。同じ志を持った仲間と力を合わせるから困難を乗り越えられますし、大きな達成感を得られます。

アドヴィックスには、そんな高い志を持つ仲間が多いと感じています。最近、各部署から私と同年代のメンバーが集まり、この会社をより良くするにはどうしたらよいかを話し合う会が自然に生まれました。そのミーティングの際、たまたま近くにいた社長に声をかけたところ、快く会に参加していただき、みんなで会社に対する想いを語り合ったことがありました。このような自発的な集まりは社内に複数存在しているらしく、「世界一のブレーキ屋集団」を本気で志すアドヴィックスにとっては、非常に頼もしいことです。今後も、現場に近い私達が「こうしていきたい」と思うことを自ら発信していきたいですね。