VDプロジェクト室
野口 真子
2011年入社 電気情報システム工学専攻
※部署名や役職名などは、取材当時のものです。
VDプロジェクト室
野口 真子
2011年入社 電気情報システム工学専攻
※部署名や役職名などは、取材当時のものです。
未来のクルマに、
まだどこにもない「うれしさ」を。
電気回路を中心にソフト・ハードまで広く学んだ高専時代。サーキット走行会に参加した友人の愛車が見せた、街中とはまるで違う激しい走りに、クルマへの関心が開花。多様なメーカーの車種に関われるサプライヤーに絞って就職活動をし、アドヴィックスへの入社を決めた。
Section.01
5年先の、さらに未来のクルマのため、技術の種をまく。
VDプロジェクト室のミッションは、4~5年後、あるいはさらに先の未来の実用化をめざした先行開発です。ユーザーが「あったらいいな」と思う新機能を、エンジン、ステアリング、サスペンション、ブレーキを操作し実現します。開発テーマは上司から与えられるわけではなく、自らが実現したい機能を提案することから始まります。「こんな事故が増えている」といった現状のクルマ社会の課題から、「では、どんな機能があれば防げるのか?」と自分たちでアイデアを考え出し、それを可能にする制御方法を開発します。
そして制御ソフトを搭載した実車をテストコースで自ら運転して、データを収集するとともに、その機能の有無による「うれしさ」の違いを体感で確認し、結果を反映させて技術の完成度を高めていきます。年に数回開催する試乗会で、カーメーカーの皆さんにプレゼンテーションを行うのも、開発者自身。カーメーカーに車両への搭載を検討いただくことを目標に、将来のクルマのための新技術という「種」を探すところから種まきをするまで、一貫して携わります。
Section.02
「あったらいいな」を形に。
4~5年、あるいはさらに先を見据え、新機能のアイデア発案から機能を実車に搭載してテストするまでを一貫して手がけるこの仕事には、乗り越えるべき困難も少なくありません。ですがその分、思い通りのモノができ、試乗者から高評価を得られたときの喜びも格別です。この先実現したいのは、ユーザーが「あったらいいな」と感じる機能はもちろん、少しでも多くの命が救われ、事故被害を軽減できるもの。ブレーキの性能向上にとどまらず、エンジンやステアリングまで含めた「車両運動統合制御」によって、人ではできない車両コントロールを実現し、危険を回避、運転をアシストするクルマを実現したいという想いがあります。「走る・曲がる・止まる」の3要素すべてを網羅し、安全を追求してきたブレーキシステムサプライヤーであるアドヴィックスだからこそ挑めるこうしたテーマ。私自身、今以上にクルマ全体への理解を深め、安全・環境・快適性の向上を目指した機能開発に挑みたいと思っています。